君たちはどう生きるか

初日の夜に見て来ました~。割と好きです。そして、平日の夜だったのにも関わらず、席がけっこう埋まっていました。まあ60%くらい?なんですが。でも「公開初日」かつ「平日の夜」でそのくらい埋まっていたのは、これまでに見た中ではデッドプール2くらいです。うーん、まあ私自身が公開初日の平日に行くこと自体レアではあります。

そして事前広告の量は当然比較にならないわけで……情報が非常に伝わりやすくなっていることを逆手に取り、宮崎さんの知名度と実績を遺憾なく発揮した、うまい戦略だなあ、と思います。

ほぼ何の情報も入れずに見に行く映画、というのはそれだけで贅沢な体験でした。ネットが栄えてからは大体あらすじくらい入れていくというか「予告やwebサイトであらすじで引っかかったから見にいく」し、それより前はそもそもなんとなく知っている作品を見ていました(マンガ・アニメ等の「映画版」とか)。

珍しくネタバレ部分ではない感想が長くなっています。続きはたたみますが、たたむ前に未見の方へ。「今までの宮崎さんの作品をいろいろ見ていて、気に入ったものもそうでないものも複数ある人なら、見にいって良いんじゃないかな?」と私は思っています。

「映画」という娯楽の存在を、最初に意識したのはいわゆる大長編ドラえもんだったかなあと思います。そして「オリジナル映画」というか、キャラクターが既存のものではない作品で最初に見たのは「風の谷のナウシカ」だったはずです。映画館ではなく、小学校の体育館で上映されたものでした。

以降、ジブリ作品、宮崎作品を図書館でレーザーディスク!の上映を観たり、初めて自分で行ったのは……とここで過去のwebに乗せた日記をサルベージする作業に入りかけてしまったので、止めておきます。

それら何本かの映画を見てきて「君たちはどう生きるか」はかなり好きな部類に入ります。私が好きな児童文学作品群の雰囲気を強く感じるからです。

いわゆる「行きて帰りし物語」に、過去作品の残り香のようなセルフオマージュが広がり、とはいえ作品としてはきちんと完結しているというか……。赴く世界も宮崎さん独自の異世界ですごく「ファンタジーしている世界」でした。

あの世界にいって、かえってきた主人公と、その結果として最後にほんの少しだけ描かれた「眞人の家族」、そしてアオサギが言う持って帰ってきたものに対する論評が好きです。メタ的な、宮崎さんの事情を深読みすることもできるかもしれませんけれども、そこにはあまり興味はないかな……。

ということで、本作の内容を中心に分かりやすくひもとかれたこちらの記事をご紹介。めちゃ良い解釈~。あと「絵画の雰囲気」には気づけなかった。

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