トランスフォーマー:ビースト覚醒

元の3DCGアニメ「ビーストウォーズ」には思い入れがあるもので、吹替でみました。
けして悪くは無かったと思っていますが、この内容ならあと30分くらい短くても良かったような……。

続きからはネタバレ感想。

予告について。
さまざまな映画の本編前で、この映画の予告を何度も見ていました。
そこで結構好きだったシーン、【エレーナの方にオートボットの機体がハーイ!て感じで手を振るのを見て「これは夢よ!」みたいに言っているところ】が無くて「そんなことある!?」ってなってます(公式サイトのトレイラー「特報」の最後にあった……)。

上のようになるタイミング、本編には無かったように思うので、途中でお話の筋にかなり大ナタ振るわれているんじゃないかしら……まあそれはかなり邪推ですが。

見た後で、実はこれが実写映画7作目であることを知りました。そんなに出ていたのか……。
スピンオフが出ているくらいですから、多分ビーが人気あるのですよね。(本作の復帰のタイミングはだいぶ都合が良かったぞ!理屈はわかるけど!)

キャラをある程度立ててもらっているオートボット側と対比して、マキシマルズ側の個々がだい~ぶ薄かったのは正直悲しかった……喋ったの、ほぼほぼプライマルとエアレイザーのみでは!?!?(チーターがじゃん!て言ってくれたのは、もちろんとっても嬉しかったのですけど)!
しかもエアレイザーは……いや報連相!!

良かったところ、キーの片割れが山奥にあることで、マキシマルズ側の「動物の動き」が映えていたとこは良かったな~。山の中はそりゃあの形態が有利ですよね。逆に最終戦闘の場所でヒトガタになっていましたが、そちらではヒトガタの有用性……無かった、ような……(武器が使えるのが利点なはず)?動物モードの方が強そうな気がしちゃいました。ふしぎ。

人間に対して融和的なマキシマルズ(っていうかプライマル)、という立ち位置はわかりやすくて良かったです。本作におけるプライムの人間不信(それはそれで理由があるっぽいが)との良い橋渡し役でもあったなーと。

メインの「でかい単一で他を圧倒し、すりつぶして喰らうことしかしない【ユニクロン】と【テラーコン】」側に対して「それぞれの立場は違っても【ワンチーム】【宇宙を一つに】という合言葉で共闘できるオートボット、マキシマルズ、人間たち」というのは良い筋立てだったと思います。

ひとつになる、と言っても後者の方がそりゃあ良くて、前者は文字通り一つになる(≒飲まれる)だけれど、後者は一つにもなれる、それぞれでもある、という。

戦いが終わった後のソニックとナックルズ(この通信コードも良かった)の今後が明るいことも、とても良い終わり方でした。ミラージュも復活できたし!
ノアの再就職先は、実写映画の最初の方につながるのかな?

それはそれとして、こう、もうちょっとオートボットとマキシマルズ双方を立てつつ、映画全体を盛り上げるやり方、何かあったのでは……とは、どうしても思ってしまいます。
テラーコン側の強さは良かったと思いますがそれに対抗……できてるかこれ?というところがだいぶちょっとあの。はい。

ユニクロンはもうちょっと完膚なきまでにつぶれて欲しかったかなー、ポータルをくぐる途中でポータル自体が閉じてしまうからそれで千切れる形になるとか(とはいえ、それだとこちらの世界に落ちる残骸の方がビッグニュースで、最後のエレーナの遺跡発見は台無しになっちゃうか)……。

素人の後付けなら何とでも言えますね。というところでここまで。