君の名は。

ちょっと前に見てきました。9月はやたらと見たい映画が重なったので、やたらとポイントがたまります。この後はキングオブエジプトとハドソン川の奇跡も気になるところ。

最近はヒット御礼特典なんかもあって、回数見るのが推奨されているんじゃないか、と思う時もあります。シン・ゴジラのシールちょっとだけ欲しい……。

あ、続きからは君の名は。のネタバレ感想です。

9月に見たもろもろの映画ではもちろん様々予告がかかっていて、この映画に関しては絵が綺麗だな~!!と感心しきりでした。本編も、まあそんな感じでした。

あと事前にネタバレ……というかまあ、時制が一致していないことを目にしてしまっていて、それを見ていなかったらもう少し驚いたかもしれません。

えーと、あの、ただそれはそれとして。心が時空を超えて入れ替わるのはまあ巫女のなにがしかでいいとして、彼らであった因縁、みたいなものが過去のどこかにあったら良かったのにな~と少し感じました。三葉の母が入院していた東京の病院に瀧の母もいて、実は前に会っていた、とか。私が見落としただけか……小説版にそのへん書いてあるかしら。双方の母不在が、なんかあるのかな~と思っていたら特になかったのが気になったところではあります。なくても別にいいですし、そこまでやると過剰かもしれませんが……。

あと、私はてっきり三葉が父さんを説得する、彼と向き合うところが一つのクライマックスにもなるかと思っていたのに、そこが肩透かしであれ~??って……まあ、説得できないわけはないんでしょうが……ラブストーリーであるのだから、その前のたそがれ時の邂逅、それこそがクライマックスであって、後は幕引きの部類だから飛ばすのもまあ、そうかな~とも思いますが……。けっこうな騒ぎが起きて、一度は収束させようとした避難をもう一度町長主体でやりなおしたのはちょっとこう……少し描写が欲しかったかな~。多分、瀧が入っていた三葉と、通常の三葉を見て、その内容を聞いて信じることにしたんでしょうけども。たぶん。

その2点(過去の因縁のなさと現在の課題すっとばし)で、私としては、嫌いじゃないけど好きでもないかな……という感じです。

ラブとしては「そりゃ互いの境遇とっかえたら好きにもなるだろ」という……。

本人のありようは、周りの環境にも反映され、入れ替わった二人は「その周り」に互いの在り方を間接的に感じ取れるわけで、理解するという意味においては、むしろ会うよりもより直截的に「その人」がわかるのでは、と。こんな風に過ごして、周りからこんな風に慕われていて、こういうノートの取り方をして、というところを「本人として」見られるのであれば、それは互いを身近に感じるし、好きにもなるだろうと……思いました。

なので感想としては、お幸せに、になります。感覚としてはスーサイドスクワッドと真逆で、あれが「腹が立つ方向に関心が高い」としたらこちらは「悪くないけど感想が一言しか出てこない」というか。