ミッション8ミニッツ

8分間のループものと聞いて、面白そうだったのでちょっと前に見てきました。
ネタバレ全開で行きたいので、見てない方は続きを読まない方が良いですよー。あと妙に長いですよー。
一応行稼ぎもしておきます。そう言えば、プログラムというかパンフレットにもネタバレ注意ページが設けてありました。まあ種明かしの部分には触れざるをえないでしょうね。
そして内容とは全く別に、ループの舞台となる二階建て列車が見た目にとても面白かったです。折りたたみ自転車が置いとけるような荷物置き場があったり、全体が二階建のようだったり、なかなか見れない感じが良かったなー。
……さて、あまり行も稼げていませんが、ぼちぼち中身の事も。
8分間を繰り返し、試行錯誤しながら目的を達成しようとする様は、フリーゲームの「勇者御一行様殺人事件」を彷彿としました。少しゲーム的な部分が私のアンテナに引っかかったのかもしれません。

えーそしてここのへんから本格的なネタバレに入るのですが、

な!ん!で!あんな余計なエンディング足したんだよ監督さーん(プログラムより。脚本では以下の部分で終わってたらしい)!!
「あのストップモーションのとこ」で終わりで良いじゃないですかー!あそこで私はボロボロ涙流してましたよ!まさかの続きでええええええ!?ですよ悪い意味で!
あんな悲しくて幸せな終わり方の後に、超蛇足な意味分かんないの付けられても困るー。確かに途中の画像はどこにも当てはまらない感じで、何だろうと引っかかってはいたものの、なくても問題ない超後付けじゃないですかー。いや〜ん。
あと博士もさー、軍法会議でOKもらったからクリアだっつったって、倫理的には完全アウトですよねー。グッドウィル大尉は最後のボタン押したついでにもうその秘密をマスコミにでも暴露しちゃいなよ……立場上そういうわけにもいかないんでしょうが。まあその、本人の希望はログとして取られているだろうから、せめて大尉のボタンを押す行為は咎められない……といいな!博士とプログラムの助手の人とかから、個人的には恨まれるでしょうが……。
ただなー、主人公があの場所にもう二カ月いるってことは、別のケースでもあのプログラムは実行されていたんじゃないかしら……やだわー。
その辺のことを考えるにつけ、やっぱあのストップモーションの所で終わりが最善だろうと感じます。主人公はあの場面で十二分に幸せだと思うんです……。
あー、蛇足部分では、鏡に映った姿は主人公のままなのかなー。ならまだいいけど、蛇足後も乖離しているようならそのうち自分の姿忘れそうで、それはそれで主人公がとても不憫ですし……。だいたい、あれで新しいとこに行けるってことは、逆にそれまでに繰り返した分だけ死んだ人がいる世界と捕らわれた主人公が増えてんじゃね!?呼び戻したらその可能性世界は消失、呼び戻さない最後だけ新しい世界ができるなんて都合良すぎるし……はて、ちょっとだけ聞きかじったシュレディンガーの猫のごとく、観測者たる主人公が選択したから存在した、ならありか?いやでもなー。世界の往復のカットに最終的な選択した世界が垣間見えた理由がわからんわ!(あまりに酷いネタバレと暴言なので、白い文字にしました)
そのでっかい残念ポイントはあれども、私の頭の中では「蛇足部分ばっさりカットの編集版」が完全版になっていまして、その脳内編集版ではすごく良い映画だと感じます。あの部分とあのシーンがなけりゃいいわけです、ええ。