火星の人/オデッセイ

原作を借りて読んでから友人と観に行きまして、前回の日記に書いた書店さんで、最後の買い物をする時に原作本の自分用を買いました。続きは原作と映画両方の感想、かつネタバレになっています!
原作が、元は一冊だったのに二分冊にしたのはわりと許せん感じです。文庫本一冊で気軽に手に取ってもらいたいやん……?
映画はおおむね楽しみました。最後の「5年後」は、はしょられた中国の意図を盛り込んでいたり「やあ」があったりなかなか楽しい。本編でワトニーがさんざんけなすディスコ曲が実際に流れるのはやはり強いです。
ダメな改変も残念ながらあって、最後なんでルイス船長が船外活動やるんです!?ねーよ!!そこはちゃんとポジションがあるんだから堅守していただきたかった!まー映画のルイス船長はきっと船外活動があの中で一番上手いってことにしておきましょう……。テザー(船外活動用の紐?のことでいいのかな)が二人の周りをふわふわ回るように浮くのは、絵的に面白かったなーとも思いますががが。
他の人の感想を読んだあと、うっかり原作の穴を見つけてしまったりもしました。原作でヨハンセンが「私が生き残るの」と父親に語ったくだり(下巻109ページ)はなんかこう、判断がおかしくて「太陽神での追加サプライを積み込めなかった」んだと思いますが、その場合はきっと「火星に戻ることを諦め、減速運転に切り替えてサプライが尽きないうちに5人のみが地球に帰還する」が最善手なような……。だってヨハンセンが生き残ったからって9カ月が17ヶ月にはならんだろうし、ワトニーも救えないでしょうし。実質全滅よりは、5人帰還かな〜って思いました。ええ。
あとは、映画は原作よりも後半の試練がいくつかなくなっていてちょい楽っぽいなーとか(ひげを剃る前の体の傷やこけ具合を見るに、多分ローバー転倒とかは「あった」んだろうと思いますが)。
アレス4はキャンセルされたのか、それともMAVを着陸させておくところからやり直したのか。映画の場合は後者かな〜。4のメンバーは決まっているから5にねじ込む、だったはずだし、とか……。
両方を存分に楽しみました。原作は、当初webで公開していた小説からだそうで、すごいことです。……今も原文を読めたりするのかな?と一瞬思いましたが、まあありませんで、その代わり同じ方がデビューの10年近く前に書かれた「Theft of Pride」というwordで書かれた小説見つけちゃった☆(ぐぐったら出てきた)
英語の勉強がわりに読んでみようかと思います。けどA4で155ページもある……。