図書館戦争

あるいは、それにまつわる葛藤。
ここ最近はパソコンにかじりついているわけにはいかなくなったので、これを機にネット中毒気味なのを矯正しようと、日曜に図書館に行って図書館戦争シリーズ四冊を一気に借りてきました。無論事前に検索済み。一日一冊が目安。
アニメにもなった作品ということでいろいろな所であらすじを聞いていたせいか、シリーズ一冊目であるこの作品は、おおむね知っている設定を系統立てて読んだ……という感触でした。
あらすじを聞きかじっていた時にも感じた違和感は、あまり払拭できなかったなあというのが第一感想です。何が違和感かって「本を巡る戦闘」あたり。良化法自体は、なんかありそうな(うっかりすると今からでも出来そうな)法律だなあと思いましたが、そこから「本の検閲を巡って死傷者を出す戦闘」まで発展するとはやはり思えません。
ということで、おそらく良化法関連は単なる舞台設定であり、書きたい部分の中心はラブコメまわり?にあるのかなー、と感じました。あとがきにも月9って書いてあったしー。
図書館員のはしっくれにいるものとしての感想は「わあ、うちすっごく関係無い!」でした。だ、だってうち研究所内図書館だしそれって作中での検閲とは無関係そうだし!
専門図書館や研究所内図書館って人数少ないところが多いんですけど、そういう人たちはこの作中ではどうしてるのかなあ。ワンパーソンライブラリーならぬ「ワンパーソンライブラリーアーミー」なんて言葉がふと思い浮かびましたが、専門図書館員や研究所内図書館員は会社員(私立、企業経営図書館勤務)だったり国家公務員(国立の研究所、大学勤務)だったりするので、この話の図書隊員たち(全員地方公務員)とは立場が違いますね。
図書館の自由法で対立するんじゃなくて、もっと別の方法で検閲を突っぱねてるのかな。大学図書館は運営母体によって検閲に対抗する方法が違ったりするのかしら。良化委員会が取り締まってるのってなんか俗っぽいとこばっかなイメージがあります。あー、一般的な資料が手に入りづらそうなのはきついかもなー。
と、もろもろ妄想してしまう程度には気に入りました。他の巻も随時感想を書く予定ですが、多分これよりは短くなります。何せ今のメインツールはPSP。しんどいったら。
あ、冒頭の「葛藤」ってのはその、どこまで自分の所属の部分を書いたらいいのかって話です。